自称芸術家「末永いお付き合いを」→商店街側「NO THANK YOU!!」

こんなニュースが流れて来た。

金魚電話ボックス撤去へ 著作権でトラブル 奈良

毎日新聞2018年4月3日 10時24分(最終更新 4月3日 10時49分)

「金魚の町」を象徴するスポットとして人気を集めてきた奈良県大和郡山市柳の「金魚電話ボックス」が近く撤去されることになった。4年前から地元の柳町商店街などが管理してきたが、外部から「著作権を侵害している」との指摘を受けて決めた。観光客からは「きれいなのにもったいない」と惜しむ声が次々と上がっている。 

撤去されることが決まった金魚電話ボックス=大和郡山市柳5で、数野智史撮影

撤去されることが決まった金魚電話ボックス=大和郡山市柳5で、数野智史撮影

「あ、これか!」。商店街の一角にある電話ボックスを見つけると観光客らがスマートフォンをかざす。地元ではすっかりおなじみの光景だ。一見、電話ボックスのようだが、内部は水が満たされ数十匹の金魚が悠々と泳ぎ回り、受話器からは気泡が出る。

2011年ごろ、京都造形芸術大(京都市左京区)の学生グループが「テレ金」という名で制作・発表。13年にその部材を再利用した作品が同商店街に初めて設置され、「インスタ映えする」とSNSを中心に徐々に評判が広まってきた。

これに対し昨年、「自身の作品によく似ており、著作権を侵害している」と指摘したのが福島県いわき市の現代美術作家、山本伸樹さん(62)だ。1998年に金魚電話ボックスによく似たアート作品を「メッセージ」として制作・発表しており、福島県や東京都で展示。新聞や雑誌でも取り上げられたという。

山本さんは解決策として、これまでの著作使用料を請求しない代わりに、山本さん側の費用負担で電話の色などをデザインし直し、山本さんの著作物として再設置するよう提案した。

京都造形芸術大は「電話ボックスと水槽を組み合わせた作品は(他にも)複数存在する。学生は他者の作品を一切参考にしていない」と11年ごろに制作されたテレ金がオリジナル作品だったと説明している。

商店街組合は「著作権は侵害していない」と訴える一方、トラブルになっている状況を考慮して撤去を決定した。組合の伊藤聡夫理事長は「譲り受けたものであり、著作権と言われても勝手に認められない」と話す。

撤去決定を受け、山本さんは「地元の人と手を取り合い、お互いのためになる着地点を提案してきただけに非常に残念で悲しい」とコメント。観光客らからよく金魚電話ボックスの場所を聞かれるという商店街の男性店主(64)は「とても残念。商店街に来る人が減り、衰退に拍車が掛からないか心配だ」と不安を口にした。

(引用元:毎日新聞

奈良県大和郡山市柳町商店街という所に2014年から、金魚電話ボックスという物が設置されていた。

使わなくなった電話ボックスをNTTから譲り受け、それを水槽になる様に改造して金魚を入れた、「電話ボックス型の水槽で飼う金魚」という趣の物だ。管理は柳町商店街の人々が共同で行っていたという。 

これがTwitter等で話題になって来た頃、山本伸樹という自称芸術家「金魚電話ボックスが自身が過去に作った芸術作品に似ており、著作権侵害に該当する」と主張して来たので色々と考えた末、柳町商店街側は金魚電話ボックスの撤去を決めたという話。

結論から言えば著作権を主張した自称芸術家様が商店街側に対して「末永いお付き合いをしたい」と申し出たのに対して、商店街側が「NO THANK YOU!!(お断りします)」 と返しただけという話。

 

どうも色々調べてみると自称芸術家様側が非常にキナ臭い人物の集まりの様だ。

自称芸術家様側でこの案件の当事者となっているのは、自称芸術家様こと山本伸樹本人と、山本伸樹が関東に住んでいて大和郡山には頻繁に来られないため山本伸樹に代わって柳町商店街と交渉していた大和郡山住民の団体山本伸樹を応援する会」

この二つの目的はそれぞれ

  1. 山本伸樹本人著作権を主張して利権ビジネスで知名度を上げたい。
  2. 山本伸樹を応援する会」は「仲介ビジネス」(上手に要求を呑ませる事で山本伸樹からの自分達の評価を上げる事)を狙いたい。

という事だった様だ。

 

騒動の経緯を整理してみる。

 

話を整理すると

自称芸術家の山本伸樹氏

  • 柳町商店街に設置して欲しいのは「作家名(自分の名前)や作家性(デザインコンセプト)の説明が明記されている芸術作品としての、金魚の入った電話ボックス」
  • 自分の名前やデザインコンセプトの入った芸術作品を置いてもらった上で柳町商店街とは、その芸術作品が設置されている限り末永く良好な付き合いをしていきたい。

 

柳町商店街

  • 柳町商店街側が設置しておきたい金魚電話ボックス作家名も作家性もないただの「街角の電話ボックス型水槽」
  • 面倒なクレームを入れて来る様な芸術家様と末永いお付き合いをするのはお断り。

というのが双方の考えであって、柳町商店街側にしてみれば「今の物を設置していれば著作権侵害だとクレームが来る」「自称芸術家様の芸術作品は置きたくないし、自称芸術家様と末永いお付き合いもしたくない」という所から、面倒な芸術家様からの面倒なクレームを回避するために撤去したという事だろう。

この二者の間に、関東に住んでいるため奈良県まで頻繁に来る事の出来ない山本伸樹氏に代わって、柳町商店街を含めた周辺地域で「山本伸樹の主張こそ正しい」と世論を煽っていた人々が存在する。

それが、山本伸樹を応援する会」だ。

この山本伸樹を応援する会」の代表の名前で調べてみると下記の記事が出てきた。

奈良少年刑務所:受刑者の心に感謝の詩 最後の授業、講師の寮さん「自分を表現できる場を」

毎日新聞2016年10月15日 大阪夕刊

今年度での閉鎖が決まった奈良少年刑務所奈良市)で、詩人で作家の寮(りょう)美千子さん(60)=同市=が9年間行ってきた詩作の授業が9月で終わった。授業は、受刑者が自分らしい言葉で表現できるやすらぎの場となってきた。寮さんは受刑者の心を記録し、授業の経験も生かしてもらうため、受刑者の詩や授業の仕方をまとめた書籍を出版した。 

「授業は受刑者にとって大切な場所」と話す寮美千子さん。右は夫の松永洋介さん=奈良市の奈良少年刑務所で2016年9月16日、郡悠介撮影

「授業は受刑者にとって大切な場所」と話す寮美千子さん。右は夫の松永洋介さん=奈良市の奈良少年刑務所で2016年9月16日、郡悠介撮影

奈良少年刑務所は「五大監獄」の一つとして明治政府が1908(明治41)年に建築した。現存する国内最…
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(引用元:毎日新聞

この記事に出ている旦那が「山本伸樹を応援する会」の代表で、夫婦で会を運営しているらしい…。

要するに、応援する会自体が、奈良県のか大和郡山市のかは知らないが活動家的な人に寄って仕切られている。

「自称芸術家×活動家=商店街へのクレーム」

そりゃあ、商店街側も「末永いお付き合い」なんてしたくないだろうし「NO THANK YOU」となって当然だろう。

 

名無しの写真家 拝名無しの写真家 拝