何処かで見た事のある名前と思ったら
記事を読んで名前に見覚えのある区議だなあと思って検索してみたら、Twitterで時々見かける、表現規制反対運動に注力している議員だった。
2018年10月03日 06時00分
東京都大田区の荻野稔区議(32)(日本維新の会)が金融業者を名乗る男に譲渡した口座が、振り込め詐欺に悪用されていたことが捜査関係者への取材でわかった。口座やキャッシュカードの譲渡は犯罪収益移転防止法に抵触する疑いがあり、警視庁は荻野区議から任意で事情聴取した。荻野区議は読売新聞の取材に対し、不正譲渡を認めた。
捜査関係者などによると、荻野区議は2016年2月上旬頃、インターネットで見つけた金融業者にメールで借金を申し込んだ。その後、業者を名乗る男から電話があり、「あなたのキャッシュカードを送ってもらえれば口座に現金を入金した上、カードを送り返す」と言われた。
荻野区議は、都内の信用金庫に開設した口座から自分の預金を引き出した上で、指示通り、カードを指定の住所に送った。しかし、その後、業者と連絡が取れなくなったという。
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(引用元:読売新聞)
今年の5月末に、東京都議会の議員がオウム真理教の教祖麻原彰晃の三女を招いたトークショーを開催した。
…という記事を書いたのが今年6月中旬。
表現規制反対運動に注力する議員には頭のネジの外れたのが多いのだろうかと思わずにはいられないが、それはおいといて。
①荻野稔区議は加害者なのか被害者なのか
そもそも口座やキャッシュカードの譲渡は犯罪収益移転防止法に抵触する。
仮に法律を知らなかったとしても、預金通帳やキャッシュカードは簡単に他人に渡してはならない物である事は一般的な常識に照らし合わせれば理解できるだろう。
そう考えると世間ズレしていて議員には不向きなのではと思うが、金融業者に騙されて口座を譲渡したという点では被害者と言える。
だが、金融業者に騙された原因は本人が借金をしようとした事にある。
本人が借金しようとした結果金融業者に騙された、複雑だが被害者でもあり加害者でもあると言わざるを得ない。
②辞職の必要は有るのか?
このぐらいで辞職する必要はないだろう。
東京都の他の区議会では、何処の区とは言わないが任期中に警察に逮捕された区議というのがいる。
その区議に対して、その区議が属する区議会は「反省の意志があるなら辞職して下さい」という通告は出したものの、本当に辞職するか否かは本人の意志に任せるという決定を下した。
結果、その区議は辞職しない意志を表明し任期を全うした。
荻野稔議員は逮捕されてはいない。
議員という身でありながら(おそらく)闇金に手を出した点に良識を疑いはするが任意の事情聴取を受けただけだ。
本人の良識に対する疑念を持つ人は出るだろうが、辞職する必要性が有るとは全く言えない。
結論
総じて言えば、本人の議員としての良識に疑念は生じるだろうが、それも含めて一人のネタ議員と思って見れば良いのではないだろうか?
補足
ニュース記事に書かれている、貸金業者と取引した時期の「2016年2月」というのが気になったので調べてみた。
考えたのは、その前後辺りに大田区の区議会議員選挙があって、選挙資金で困窮していた可能性。
結果から言うと、その前後数カ月の間に大田区議会議員選挙があった訳ではなかった。
2015年4月26日の大田区議会議員選挙で当選してから、約10カ月後に、荻野稔氏は貸金業者に借金の借り入れをしようとした事になる。
名無しの写真家 拝