杉田水脈議員の発言とデモについての考察

 昨日、こんな記事を書いた。

その後、このデモに関して少し調べていたら杉田水脈議員が問題の発言の含まれた記事を投稿したのが『新潮45』2018年8月号という事が判明した。

この記事の全文を書き起こした人がいたので、その全文書き起こしを踏まえて、この問題を3つのレイヤー(面)に分割して一つ一つのレイヤーから考えてみようと思う。

先ず、書き起こされた全文がこちら。

『新潮45』2018年8月号「杉田水脈議員の投稿全文書き起こし」_1

『新潮45』2018年8月号「杉田水脈議員の投稿全文書き起こし」_2

新潮45』2018年8月号「杉田水脈議員の投稿全文書き起こし」

(引用元:Komori(A-2ki)さんのツイート

 

①その抗議デモに「生産性」は有るのか?

これについては上述の記事でも述べた通り、この抗議デモに「生産性は無い」と述べた点について私の考えは変わらない。

杉田水脈議員の記事ではLGBTについてのみ言及されているが、記事の全文を読めば、杉田水脈議員には考え方の根本として「生産性の無い国民を国の金で養うのはおかしい」というものがあり、それはLGBTに限った話ではない事が解る。

国及び、国の経済を回し維持するには国民が各自何かを生産する事が必要になる今の日本は、何も生産せずにただ生きているだけの無職・ニートが徐々に増加している。

杉田水脈議員への抗議のデモに参加した人達が本心でどういう考えを持っているかは解らないが、このデモは「杉田水脈議員の発言(思想)への抗議デモ」であり参加した人達は、このデモに参加した事で結果的に「国が無職・ニートを養うのは当たり前」という主張をした人達という印象を受ける。

 

杉田水脈議員を擁護している人達の無理筋

抗議デモに参加した人達にも問題点はあるが、それと同じぐらい現在(2018年7月30日23時までの時点)で、杉田水脈議員を擁護している人達の論調にも無理筋がある。

杉田水脈議員を擁護している人達の中には、下の画像の様な論調で擁護している人がいる。

杉田水脈議員擁護の主張

杉田水脈議員擁護の主張

(引用元:Komori(A-2ki)さんのツイート

 

杉田水脈議員が記事の中で書いた「生産性がない」という言葉は「子供を産む事が出来ない」という意味合いのものだったという主張だ。

だが、この主張での擁護は外側から見ていて筋悪だと言わざるを得ない。

記事の全文を読めば解る話だが、杉田水脈議員には考え方の根本として「生産性の無い国民を国の金で養うのはおかしい」というものがある杉田水脈議員の考える「生産性」とは、「子供を生む事。生まれること。出産。」の意味と「生活のために働くこと」の両方が有る事が記事から見て取れる

よって、「『生産性』という言葉の意味が違うから」という主張での擁護は筋悪だと言わざるを得ない。

 

LGBT運動が左翼に乗っ取られたという話

今年(2018年)4月5日に発売された『週刊新潮』に『反権力が権力者に豹変する LGBT不都合な真実』という記事が掲載された。

『反権力が権力者に豹変する LGBTの不都合な真実』_1

『反権力が権力者に豹変する LGBTの不都合な真実』_2

『反権力が権力者に豹変する LGBTの不都合な真実』_3

週刊新潮』(2018年4月5日発売号)

(引用元:虎@1225さんのツイート

 

この記事の中で要点を抜き出した物がこちらとなる。

『週刊新潮』(2018年4月5日発売号)要点抜き出し

週刊新潮』(2018年4月5日発売号)要点抜き出し

(引用元:CatNAさんのツイート

 

この記事に寄ると、近年、LGBT運動は反原発反戦争法・反安倍内閣を叫ぶ人達…所謂(いわゆる)左翼に乗っ取られ、「LGBT運動を隠れ蓑に政権及び政権の政策批判を行うために使われる様になった」という話。

実際にはLGBT問題の当事者はそこまで困っていたりしないのだが、左翼に乗っ取られた事でLGBT運動は左翼の政権批判の道具になってしまっているそうだ。

 

-結論-

これらの三つのレイヤー(面)から結論を述べさせて頂く。

  1. このデモには「生産性」が無い事は否めない
  2. 杉田水脈議員を擁護する意見の中には筋悪な論の物もあるのは事実
  3. 根本的な話としてLGBT運動は左翼に乗っ取られており、(左翼による)政権批判の道具となっている

こうして見ると、杉田水脈議員にも至らない所が有り擁護する事は出来ないし、杉田水脈議員の発言に対してデモを行っている人達を擁護する事も出来ないなと思う。

 

名無しの写真家 拝名無しの写真家 拝