世界情勢に大きく影響を与える「臨時政府」には…ならないかな?

拠点が何処かを明らかにしない事には、臨時政府として弱いのではないだろうか?

金正男氏息子を救援した団体が「臨時政府」発足を発表 正恩政権の弾圧に対抗 北朝鮮

2019.3.1 13:37

北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の異母兄で、マレーシアで暗殺された金正男(ジョンナム)氏の息子、金ハンソル氏らを救援したとする団体が1日、住民を迫害する金正恩体制を覆すための「臨時政府」を発足させたとサイトで表明した。拠点がどこかは明らかにしていない。

「千里馬民防衛」と名乗ってきた同団体は「自由朝鮮」と改称し、立ち上げた臨時政府が人権を尊重し、北朝鮮人民を代表する単一で正当な組織だと主張。各国の脱北者らに決起を促した。2月25日にサイトで「今週中に重大発表がある」と予告していた。

朝鮮半島で日本統治からの解放を求めた三・一運動から100年に当たり、事実上の物別れに終わった米朝首脳再会談の直後である1日に発表をぶつけ、国際的な注目を集めようとしたとみられる。

サイトでは、チマ・チョゴリを着て韓国の公園らしき場所で宣言文を読み上げる女性の動画も掲載。北朝鮮の現体制は、政府主導の殺人や拷問、思想統制、強制労働といった罪を重ねたと告発し、「体制下で宣言文を聞いている」北朝鮮国民に対しても圧制者に抵抗するよう呼び掛けた。

(引用元:産経新聞

北朝鮮の先代国家主席だった金正日。その長男でありながら、反体制的な思想を公言する等して金正日の後継者争いから追放され、2017年2月13日にマレーシアのクアランプール国際空港で暗殺された金正男氏。

その金正男氏の息子の金ハンソルを救援したとする団体が、臨時政府を発足させたというニュース。

まあ、読んでの通りなのだけれど。北朝鮮という国の政情等を考えれば、拠点が何処かを明かす訳には行かないのも解る。

臨時政府の発足を発表するためネットに上げられた動画というのも観た上で感じたのは、

  1. 臨時政府とは言うが、そこまで大きな組織ではない。
  2. 大きな組織ではないが、それを支援している国家は存在する。
  3. 現在の組織規模と、支援国家からの支援内容では脱北を決起させる放送を行うぐらいしか、出来る事が無い。

という実情がありそうという事だった。 

規模として言えば、「臨時政府」を名乗ってはいるが、北朝鮮側の現体制側から見れば「反体制を掲げる小規模組織に寄るゲリラ活動」だろう。

世界情勢に大きく影響を与える可能性…、例えば、北朝鮮の国家体制に大きな改革を発生させたり、北朝鮮を国家解体に導く一石になる事は無いだろうというのが今の所のこの「臨時政府」に対して持つ印象。

 

名無しの写真家 拝名無しの写真家 拝